コンサルティングに対する考え方

  • ホーム
  • コンサルティング›
  • コンサルティングに対する考え方

コンサルタントとは

このページでは、コンサルティングという実体の見えにくいサービスに対して、所長である私が実際どのような指針の元に行っているのかを、少しだけ明確にしておきます。


そもそも一般的に皆様が抱く<コンサルタント>のイメージとは一体どのようなものなのでしょうか。 

 

・プレゼンが上手く、弁が立ちそうな感じがする。

・明晰な頭脳を使い、多彩な横文字を駆使して、解決策を導き出しそう。

・何だかサービスの金額も高いけど、着ているスーツも高そうだ。

 

これは、以前の私が、コンサルティングファームに所属するコンサルタントに対して、ある種の偏見を含めていることを理解しながらも勝手に思い描いていたものです。

 

と、なぜ私が突然そんなことを言い出すかというと、当所のコンサルティングは、そんなイメージとはかけ離れており、クライアントと一緒になって汗をかき、時々恥もかきながら、一緒に悩み、私自身が持つ全てのアイデアと知見を駆使して問題を解決していくというあまりにも非効率なものだからです。

当所のコンサルティング

当所のコンサルティングは、まず初めに入念なヒアリングの中から問題をあぶり出し、それに対して考え得る限りの解決策を導き出した上で、その中から複数の解決策を並行して実践し、検証を重ねていくという工程の繰り返しです。 

 

つまり、当所にとってのコンサルティングとは、少なくとも人事・労務に限って言えば、何のカラクリも必殺技もない中で、すぐには成果が見えなくとも、それを愚直に継続し続ける忍耐力が必要とされる、極めて地味なものです。

 

現在の当所のコンサルティングは、すべて私自身がコンサルタントとして顧客の中小企業・商店に入り込み、問題点を発見し、解決策の立案・実行・検証のサポートをしていくというスタイルを基本としています。

 

いずれにしても、最初にうかがうのは経営者の思いであり、クライアントが企業としてどうあるべきかの確認です。そして「その経営ビジョンを実現するために現在何が問題であるか」を私自身、もしくは私がコーディネートしながら、クライアント企業の経営者と従業員の中から選抜されたチーム自身が見つけ出していくことになります。

 

それを踏まえた上で、当所がコンサルティングの方向性として最も重視しており、かつ他のコンサルティング会社と決定的に異なる一つのコンセプトをお伝えしたいと思います。

もっと個にフォーカスする

経営戦略は、自分ができないことでさえもポジティブな意味を持つように解釈する<リフレーミング>が成功のカギを握ると言われています。例えば「大手と比べてスケールメリットで勝てないけれど中小なら中小なりにスピード感とか小回りの良さでカバーする」というヤツですね。 

 

結局、長所と短所は常に表裏一体であり、その個人なら個人、組織なら組織の本質の別形態の見かけにすぎないので、短所を無理やりゴリゴリ削ってしまうと長所も一緒に削ってしまい、凹凸がないノッペリとした「どこにでもある」個人・組織にしか見えなくなるということが事実として存在する。

 

また、現在多くのコンサルティング会社が行っている「型にハメる」テンプレートなコンサルティングというのは、コンサルが入っている時は、ある種ハイテンションな状態になるので導入・維持ができていますが、抜けた後の運用が出来ないという話もよく耳にします。

 

そして、殆どのコンサルは、その事実を「慣れ親しんだやり方に固執するのはダメ人間です」といったような結論にすり替え、結果として<活躍できる人材のタイプ>をどんどん狭くしていくことによってお茶を濁している。

 

でも、それって「今何をやるべきか」の判断の時点で、各個人の資質に対する深堀りが足りてないからなんじゃないでしょうか?

 

私は、そこに最も重要な誤解があり、それを各個人・組織の血肉となり、今後それをやり続けることが個人・組織にとって自然であるものを提示できていないからだと考えています。

あるがままの姿へ

例えばヒトには誰しも「それをずっとやっていても苦じゃない」ようなモノってありますよね?そのようなものこそが<各個人への資質>そして<あるがままの自分・組織>への非常に重要なヒントだと私は考えます。

ヒトの個性や組織の風土・本質というのは、着飾るものではなく、削ぎ落した後に残るモノです。つまり、個の強みというのもすべてを脱ぎ捨てた時に初めてその実態が明らかになってきます。
 

ヒトや組織がその強みに気付き、それを他への優位性へと繋がるような選択肢へと結びつけることができた時、本当の意味で人生や仕事が<自分のもの>になり、共感して、自律的・主体的に取り組むようになっていきます。

 

<組織風土改革>などと言うと少々大袈裟ですが、上記のようなラベルを剥がした<あるがままの自分・組織>をあぶり出し、日々の業務や経済活動における実際の戦術に結びつけることが、当所がコンサルティングでやっていることの本質です。
と同時に、当所では上記のような<あるがままの姿>をあぶり出すために、構造的客観的に説明できるものだけではなく、<好き嫌い><性に合う合わない>などという事実を比較的重要視しています。

今後ここ日本においては、少子高齢化のため国内の経済が劇的に成長することはありません。これは組織コンサルティングに限りませんが、日本国内を主たる商圏として勝負していくなら、企業規模を問わず、こういった個別化を重要視するやり方もこれからのビジネスの一つの選択肢になってくると私は考えています。

さいごに

当所が定義するコンサルティングとは、一つの思考法であり、トレーニング次第で誰でも使うことができるようになります。その過程を実践し、問題解決型の思考を身につけた人材が育つことで、やがてはその個人・組織が自分たちだけで問題を解決していくことができます。

 

当所のクライアントがそのような状態にまで成長してくれた時、コンサルタントとしての役割もそこで終わりますが、それは指導による望むべき成果であり、当所の関わった企業が発展していくことが、当所にとっても最大の喜びであるのは言うまでもありません。

 

社会は常に移り変わっています。
その変化のスピードは速く、また自分が変わらなくても自分以外の社会は変わっていきます。 


日々新しいビジネスが生まれ、また必要とされなくなっていく中でも、時代を捉え、マーケットを敏感に察知し、5年・10年先見据えている企業は、常に新しいビジネスモデルを構築しています。


当所では、コンサルティングに限らず、新しいビジネスモデルやコラボレーション・プロジェクトの提案を歓迎します。そこにアイデアがあるならば、まずはお気軽にご相談ください。

ページの先頭へ